Time for Reflection

きままに、きらくに

RubyKaigi 2023 に参加してきたおはなし

ということで参加してきました。RubyKaigi 2023。 rubykaigi.org

思えば、会社も絡まず、運営も絡まず、全くの純粋な参加者として参加するのは2018年の仙台以来です。

所属会社はスポンサーとしてブースも出していて、ブース担当に関わらず(20人以上!?)出張扱いで参加していたようですが、自分は完全にそっちのけで個人参加しました💸

ちょっとでも"何かの帽子"を持っていると○○しなきゃ!となってしまうので、できる限りその要素を削ぎ落としたわけです。結果、最高に楽しめたので大正解〜。

ということで、無駄に長い自己満の備忘録です。

エモリハウス

今年はエモリハウスに参加させてもらいました。これも思えば2017年の広島ぶり。みんなでワイワイできてとても楽しかった〜。

このツイートはDay1の夜。

「行きたいお店があるんだけど誰か一緒に行かない?」といったこともできてありがたい。

はじめましてな人

エモリハウス繋がりで、WNB.rbのみなさまと交流できたのもとてもよかった。

酔っ払っててあまり覚えてないけど(ひどい)、カリフォルニアから来た人がいて、「私今めっちゃカリフォルニア行きたくって、というか行くつもりなんだわ」みたいな話をしたら、「海もいいよ!」と言われたので海も見に行こうか、という気持ちになった。

このほかにも、今回のRubyKaigiは「初参加」の人が結構いたようで、新しい人ともそこそこ出会えたのがよかった。特に女性。自分からはなかなか話しかけられないので、紹介してくれた方々、ありがとうございました 🙏

お久しぶりな人

仙台以来、福岡以来、みたいな人もちらほらいて、久しぶりすぎてすっごく嬉しくなりました。やっぱり人と会えるのが嬉しい。

元々、名前(アイコン)とお顔を一致させるのがとても苦手だし、会ってない間に雰囲気とか見た目とか全然変わるし、自分もパーマかけたりとか変わったはずだし、覚えてもらってるかもわからないので、割と「はじめまして前提ムーブ」をしていたような記憶。

zzakと会えたのがめっちゃ嬉しくて、普段自分ではやらない「写真撮ってインターネットに流す🚀」行為をしてたり。 あとはほっかいさんとほんと久しぶりに会って、しかも自分的にかなりいい話ができて、ダブルの意味で嬉しかった。

5,6年も会ってないとライフステージの変化だとか、出来事がいろいろあるわけで、話す内容(興味関心)が変わってるのが面白いなぁと思ったのでした。自分はだいぶ変わったと思う。

セッション

今回事前に「これは見たいな〜」とか一応チェックはしていたのだけど、その場の流れや疲れとかで思ったより全然見なかった...というのが現実です。でもこれまでにないくらい、集中してセッション聞けたというか、雑念も生まれず純粋に楽しめました。この状況でないと得られない体験だったと思う。*1

せっかくなので、見たセッションの中から少しピックアップしてみる。

Matz Keynote

歴史の話が多めだったのだけど、何度聞いてもいいものだし、RubyKaigiでMatzのKeynoteをゆっくり見られるのは久しぶりなので、それだけでホクホクした。あと、思ったより初参加者が多いとわかってすごく嬉しかったな。フィヨルドさんのチカラは大きいんだろうな。(もちろん、それだけではないとは思うけれど)

あとは「Rubyの存続(?)において、やはりRubyKaigiなりコミュニティ・カンファレンスが存在することの意義は大きいよな」などという考えが浮かんで、「コミュニティの継続・広がりはおだいじ」(何ができるだろうか)というお気持ちを新たにした。

Implementing "++" operator, stepping into parse.y

プレゼンが...上手...すぎる!!!自分がやったことがかなりわかりやすく、丁寧に噛み砕いて説明されていて、しかもあの流れとオチ。(個人的に)難しい内容ではあるんですけど、置いてきぼりにされず始終楽しい発表だった。会場で本人にあったとき、勢い余って語彙を失いながらも「よかった」と感想が言えたので満足です。今回は全体的にパーサーの話が多くて、パーサーKaigiでしたね。

Ruby Committers and The World

RubyKaigi といえばこれ。今年は Shopify プレゼンツでちゃんと議論されてたのが新鮮だった。(失礼) みんな英語なので最初は全集中で聞き取ろうと頑張ってたたのだけど、(そもそも英語全然ダメだし)だんだん疲れてきて、途中で集中が切れました。ごめんなさい。

でもあの画でしか摂取できない栄養があるので、そこは変わらず最高でした。いつもより英語話者のコミッターが喋ってたのも新鮮で良かった。

Ruby vs Kickboxer - the state of MRuby, JRuby and CRuby

これはずるい。本当にずるい。あまりにも面白すぎた。しおいさんのセッション見た後というのもあって(?)、セッションの流れでも笑っちゃいました。ぜひ動画で見てほしい。RubyKaigiってそういえばこういう"おもしろセッション"もあったよなぁ〜と思い出しました。もちろん、ただのネタだけじゃないところがいい。

あとは...あれだ、やっぱりLTはいいなと思いました。LTの勢いすき。

会場とかノベルティとか

よかったですよね。装飾もとてもよかった。

ノベルティには、2020から温められてたものもあってほっこりしました。キーキャップは数が少ないらしいと聞いていたので、「本当に欲しい人に渡ってほしいから遠慮しとくか」と思っていたのだけれど、現物を目にしたらあまりにも良すぎていただいてしまいました。貰ったからにはやるぞ。

キーボードの組み立て、一発勝負で失敗すると凹むからまずは練習!と言われたので、練習しようと思います。(へるぷだれかたのむ)

あとはなんといってもRubyKaigi仕様ビール。わたくしは普段「伊勢角屋麦酒」を推しておりまして、昨年(三重なので)「コラボやりたいな〜」と話していたのですが、そもそも自分がダメになってしまって運営やめたりなんだり、いろいろあって結局実現せず。今回松本ブルワリーさんで実現しているのを羨ましくもあり、嬉しくもなりました。

日本のクラフトビール楽しんでもらえて嬉しいぞ!おいでよ、クラフトビール沼🍻

松本の街

冒頭のツイートの通り、事前にえもりさんと大木さんが酒の下見(???)に行くというので、松本には2回ほど訪れていました。 グルメマップ、本当は写真とかコメントとかもっと載せたかったんだけど、私物PCがお亡くなりになったり、なんやかんやでバタバタしてて挙げられませんでした。申し訳ない。

せっかくなので、桜の季節に撮ったライトアップされた松本城をどうぞ。

しっかし、松本の街はほんとに最高で、Day2の午後とか気づいたらずっと飲んでました。おかしい。松本の街怖い。でも有休だから問題なし!!すごい!!!最高!!!!!

おおつき酒店 -> SAKE PUB -> RubyKaigi 2023 Matsumoto Lager -> WNB.rbとの交流会 -> 会社の飲み会合流 -> 彗星倶楽部に合流... そりゃ喉やられるわ。

おおつき酒店では店長(?)の息子さんがエンジニアらしく、Rubyというワードを知ってておもしろかったり、山の話で盛り上がったり。

SAKE PUB では地元のおじさまとちょっと絡んだり、普通の観光客(海外の方)ともおしゃべりして、なぜかさっき買ったという苺をお裾分けしてもらったりして楽しすぎた。(めちゃめちゃ甘くて美味しかった!!) これもRubyKaigiならでは(???)*2

「松田さんが今日誕生日だ」という話をしていたら、マスターが「松田さんにも」といってお土産?のビールくれたりして優しかった。

※ 実はえもりさんは後から合流したので4時間飲んでないです

松本は昼から飲める店が多い代わりに、閉店が早い店が多いのが難点...。Beer Tap Honmachiは下見でたまたま見つけてから大ファンになったので、松本に行った時は必ず寄るお店になりました。*3いや、他にもよいお店がありすぎて困る。もはや定期的に松本でワーケーションしたい。

この時、Day2 のSAKE PUBで出会った地元のおじさまと再会して爆笑する。酒飲みが集まる店は決まっているのだなぁ。

一般参加してみて

気づき

何より、思った以上に「わたし=staff」だと思っている人が多くて驚きでした。事前に知らなかった人でも「参加者Tシャツを着てAttendeeの名札を下げていれば"参加者"になれるかな」と思いきや、「あれ?」とか「なんで?」(なんで?)って言われることが多かったし、そればかりか「いやいや〜、(staff)お疲れ様です!ありがとうございます!!」とか言われる始末で、「まじか」となりました。

いってもそんな中の人として長くない(そして概ね何もやってない)ので、なんでそこまでイメージがついちゃってるのかなぁというのは、純粋に気になるところでした。その場で聞きたかったけど、めんどくさい人になりそうだったので聞かず。

困ったこと

「知らない人に、より話しかけにくくなった」というのはありました。特に初参加の人には感想を聞きたい...となるのだけれど、突然「RubyKaigi 楽しんでますか😄?参加してみてどうですか?」と聞くと、うちなるぷぽに「いや、何者だよ」と突っ込まれてしまうという。

別に、参加者もコミュニティにようこそ感は出していった方がいいはずだし、Rubyistはそういうものだと思っているのだけど、なぜか自分がそういう発言するとソワソワしてしまった。謎。 そういう時だけ都合よく「Rubyの会の人」の帽子を一瞬だけ出して、不審者じゃないアピールをしてしまった私。マジでちょっとカッコ悪すぎるぞ???となったので、何もなくても人と話せるようになりたいなと思いました。(小学生並の感想)

結論: 楽しかった!!!!!!!

というのが一番。会期中「えっ!?RubyKaigiってめっちゃ楽しいじゃん!?え?こんな楽しかったっけ??みんなこんな楽しい思いしてたの???」とか言ってました。もちろんstaffはstaffなりの楽しさがありますが、何の責任も気兼ねもなく、自分の願望に全振りできる楽しさ・ラクさは個人的にすごかった。想像以上だった。会期中の疲労度も、かなり控えめに言って6割減くらい。*4

好きな時に好きなことができて、セッションにも集中できて、気兼ねなく休めて、飲み食いできるのがよき。なんかスポンサーブース回ったりしてる時も、「初参加ですか〜?」「PMの方ですか?エンジニアの方ですか?」とか聞かれるのが新鮮すぎて面白かった。

Day1はちょっとまだドキドキ、ソワソワしていたのだけど、Day2でちょっと慣れたのと、お酒入ってからの楽しさでだんだん吹っ切れてきました。でもまだどこか何か引っかかってる感覚はあって、でもそこでジョーカーさんからありがたすぎる言葉をもらって、最後のモヤモヤが晴れたのでした。

joker1007.hatenablog.com

今回スタッフではなく一般参加していたぷぽさんに対して、今迄の感謝と我々が如何にRubyKaigiというイベントを楽しんでいるかということ、そしてその楽しみを今迄スタッフとして支えてくれていたぷぽさんが今年めちゃくちゃ満喫しているのを本当に嬉しく思っている、ということを語るのに繋がった

Day2の彗星倶楽部帰り、夜中の0時くらい分かれ道の交差点で、ありがたさと何かから解放されたような安心感でボロボロに泣きました。実は別れた後にも、えもりさんに「ジョーカーさんに熱いこと言われてたね〜」と言われて、また泣きながらハウスに帰ったのでした。はずい。

たぶん、同じようなことを運営の人に言われても、どこか"胸の奥底に申し訳なさ"が生まれてこうはならなかったよなぁと思ったりして、改めて感謝の気持ちでいっぱいになった。

ということで、こんなに楽しめたのはほんと運営の方々のおかげだし、感謝してもしきれないです。もちろんスポンサーさんもいないと、ここまでの規模のカンファレンスはできないし、Kaigiを一緒に盛り上げてくれることも嬉しいし、そして何よりクールなトークあってのカンファレンスだし、もちろんいろんな人が参加してくれる・出会いがあるからより楽しめるんだし、とにかくこのKaigiを作ってくれた全ての人に感謝です🙏🙏🙏 最高に楽しかったです!!!!!

あと最後に。漠然とRubyKaigiとの関わり方・距離感的なものに悩んでいるときに、「一回、参加者として楽しむことに振り切ってみては?」とアドバイス、背中を押してくれた方々、本当にありがとうございました。とりあえず気持ちはだいぶスッキリ、リセットできたような気がします。

これからどうするの?

これまでの自分だと、こう熱くなった気持ちで勢いで「うぉ〜〜〜やはりRubyコミュニティに貢献したいぞ!!!!すべきだ!!!!!またあれこれ頑張っちゃうぞ!!!」となりがちなのだけど、今回は熱い気持ちにはなりつつ、冷静な自分もいて「それはそうとして、自分がつらくならない・楽しめる範囲でRubyコミュニティに対してできること、やりたいことは何かなぁ」と考えられるようになってました。すごい。成長してる。*5

しかし、今回これでもかとコンテキストとか帽子を削り落として参加したものの、それでも"ただの参加者"...もっと具体的にいうと、"お客様"、"ただのエンジニア"にはなり切れないことにも気がついたりして。この意識はいつ生まれたのかなぁ〜とか、みんなはいつどんな時にそうなったのかなぁ〜とか、深掘りしたいことが結構生まれたので、その辺はやっていきたいかなぁ。何かやるというか、純粋に知りたい。人はいかにしてRubyist・コミュニティを作る側になるのか、みたいな。誰か壁打ち相手・インタビュー(?)相手になってくれないかな。むしろ誰か研究して薄い本でも出してください。(あれ、そんなんなかったっけ??)

とりあえず来年の沖縄は行きたいよね。

おまけ

特に残しておきたいツイート、写真たち

お出迎えな角谷さん

まず、会場に着くと角谷さんが立っていて、「あ〜これが...RubyKaigi...」となりますよね。毎日写真撮ってしまった。

今回着ていたTシャツたち

Day1のお昼ごはん

Day2のお昼

ツイートがない。あんまり食べずに酒ばっかり飲んでたからダメになったんだな...反省。撮ってた写真から抜粋。

おおつき酒店の飲み比べセット

SAKE PUBのポテピポパ

Day3のお昼ごはん

Day4のお昼ごはん

みんな大好きえもりさん

この写真、たくさんの人に気に入ってもらって、反響(?)をみる度に「いかにえもりさんが沢山の人に愛されているか」を改めて実感して、とても嬉しい気持ちになってました。私もえもりさんが大好きです。最近付き纏い(?)すぎているので、ちょっと反省するなどしてます。

余談

ほんとこれで、まさにそれ。RubyKaigi後の月曜朝一発目、全く声が出なくなって、そこから永遠に咳が止まらなかったり喉の痛みが酷すぎてものも食べられなかったり熱出たりで体調不良こじらせた(やっとだいぶ治った)ので、リアルに命を削った感覚があります。もう若くないし、楽しみすぎるのも考えた方がいいかもしれない...。*6

*1:体感には個人差があります

*2:変なスイッチが入ってるからできる

*3:オーナーには一度しか会ってないのに、マスクしてた状態で前に(下見で)来てたよね!?と気付かれた。すごい。

*4:体感には個人差があります

*5:さすがに何度も打ちのめされたし、自分のキャパの狭さを舐めてはいけないのですよ...

*6:たぶん年齢の問題だけではない