RubyKaigi 2024 に参加したら感情が忙しかった話

rubykaigi.org

行ってきました。今回は、前のり&後泊で5/11(土)~5/19(日)と一週間以上楽しみました。

旅行もたくさんできたので、それはそれで分けつつ(2つも書けるのか?)、ここでは会期中のはなしを書こうと思います。

Day-1

会期中#とは。せっかくなので少しだけ。

今回もエモリハウスに入居することにしたのだけど、なんとDay-1から借りた!とのことだったので便乗してDay-1からハウス入り。数日前から沖縄入りしていたので、ハウスに着いてからはダラダラしてました。

晩御飯はDay-1入りしたハウスメンバーで沖縄料理を食べに行きました。

工事中で外観が...

具体的な内容はここでは避けるけど、若者との会話は新鮮でとてもよいな...となった。

Day0

この日はノープランだったのだけど、ハウスメンバーの石川さんとMichelleに同行させてもらって、「泊いゆまち」で朝ごはん食べて、瀬長島の「ウミカジテラス」に行ってきた。

地味にこれはいい写真だなぁ、と思った一枚。それぞれの「好き」が同じ空間にある。

その後は事前チェックインを済ませに行きます。やる方は大変そうだけど、参加者側としてはちょっと早く「Kaigiはじまったぞ!」感が得られてお得だった。すでに"廊下"が始まっていた。

終わったあとに松田さんから「沖縄地元民が行く本当に美味しいらしいアイス」を教えてもらったので行ったのだけど、ここのジェラートが抜群に美味しかった。会期中もう一回行きたいと想ってたけど行けなかった悲しい。

夜はドリンクアップに参加する予定だったので、気持ちをとテンションを高めるために(?)浮島ブルーイングに。

その後、ドリンクアップに臨みます。

昨年もWNB.rbの方々とエモリハウス組での交流会があって、その時はベロンベロンの状態でノリでいけた(?)のだけど、今回はほぼシラフで行ったし、人見知りかつ英語が致命的にダメな自分はだいぶガチガチでした。隣にMaximeが来てくれたのだけど、楽しんでもらえただろうか...ちょっと申し訳なかったな...と思ってる。しかし文明の利器というのは偉大で、スマホで入力しながらなんとかコミュニケーションはとってました。

余談だけど、謎の英語を喋ってMichelleに爆笑された*1、という話をしたらなぜか作品が生まれるという。

喋る(入力する)のに夢中であまり食べられなかったけれど、料理は美味しかったし、詳しいことは書かないけれど個人的にいろんな学びもあって、とてもよい会でしたありがとう。しかし結構なエネルギーを使ったので、この時点ですでにだいぶ疲れてしまったのを覚えている。(まだ本編はじまってない)

Day1

なんかもうKeynoteがすごくよすぎて、この時点で満足度がMAXになってしまった。何度も思い出してはよさを噛み締めてる。

最近はRubyKaigiに来るのがはじめてという人や、初心者も割と来ているなという印象があるんだけども、そんな人でも分からないなりにワクワクする楽しい内容だったし、開催地の沖縄色もてんこ盛りだったし、これから発表があるであろう人たちの紹介も交えながらで、何よりペンさんの色も盛り盛りで、Day1のKeynoteとしてこんなに完成されているものが...ある...なんて......と、感動しつつなんともいえない複雑な感情に襲われました。(早口)個人的、人生イチのKeynoteだったなぁ。

ということをいろんなところで言ってたら「それは本人に言いましょう」と言われて、それはそうなんだけどもタイミングがなかなか合わず、危うく言えずじまいになりそうだったところ、なんとかDay3のAfter Partyで伝えられましたよかった。感情が先走ってなんかうまく伝えられなかったけど。その時は絵のやつが意味がわからなさすぎて好き、というのと波のやつがずっと見ていられて好き、と言ったんですが、クラゲも美ら海水族館で見てたやつだ!ってなって楽しかったし、触手の動きの計算とか意味わかんなくて最高だったし、というか全部好きです。ありがとうございます(???)

お昼は88の民(???)として行かなきゃ!と思っていたお店に行ってきた。有休で来てるので昼からビールです。最高。

その後の金子さんのも最高のセッションでしたね。TL上でスライド作成と発表練習で苦労(?)されていた様子を見ていたので、とても楽しみにしてたのだけど、想像以上にとてもいいセッションだった。Parserなんもわからんな人でも、どういうものなのか、なぜ必要で、どうやってきたか、そして未来の話もあり、とても完成された発表だったように思う。特にグッときたのは、昨年の発表時から仲間が増えたという話で、本当にParserが好きで仲間を大切にしていることが伝わってきて、なんともエモい気持ちになって、このチームの物語を見守っていきたいなぁと思ったのでした。

仲間にならんのかい!という話もあるとは思うんですけど、自分はどちらかというとそういうのが生まれるような場を作りたい、という人なので、そっち方面の活動は続けようと思うし、何よりモチベーションにもなりました。大感謝。

モリスさんの発表も良かったですね。たいへん良かった。RWC2023の佐香やで、この件をやることになった背景・想いや、悪戦苦闘(?)している話を聞いていたので、こう形になって発表されているのを見てグッときました。佐香やの時は(実は)具体的にどういうものなのか分かってなかったんですけど、今回なんか分かった気になれた、便利そう!というのが感じられてとても良かったです。あと、demoで低い確率引いてしまうモリスさんは持ってるなと思いました。

その後のAfternoon Breakでは、人と喋ってたのと、カチコチのぜんざい(美味しかったです!)と格闘していたら imaizumi さんのセッションに間に合わなかったかつ、廊下で立ち見になってほぼ何も見られなかった...ので、こちらもアーカイブ出たら見るぞ、というお気持ち。

しおいさんのセッションも、相変わらず発表が上手で、こちらもどういう流れで何が課題で、どう解決しているか、という話が綺麗に組み立てられてて、とてもわかりやすかった。しおいさんも悪戦苦闘(?)していることを知っていたのと、バトンが引き継がれているんだなぁというので、これまたなんとも言えないエモい気持ちになりました。こう見てみると、感情が忙しかった一日でしたね。語彙力。(毎日だけどこの日は特にすごかった)

終わった後はOfficial Partyに行ったけれど、ロケーションよすぎて最高でした。

ほとんど何も食べずにオリオンビールばっかり飲んでたので、ビールっぱらになって苦しかった。

ここでの思い出はこれですね。

前職での最後の置き土産コードがひどすぎると自分の中で話題だったんですけど、あれはあれでいい面もあったという話になり罪悪感が多少軽減されて救われました。よかった。

そのあとは日本酒が飲みたくなったので、えもりさんたちと別のお店に行ったのだけど、どこからともなくRubyistが集まってきてすごかったですね。

ここでmoroさんがフィヨルド生に「RubyKaigiとKaigi on Railsの違い」についてお話しされてたんですけど、その内容が自分の中で新しい気づきになっていて大変感謝している。自分はそこで昨年のmoroさんのトークがあまりにも良すぎた、という話をしたんですが、感情が先走ってグダグダになってしまった無念。

Day2

この日はほぼ「人と喋る」にフォーカスされた日でしたね。

SamuelのキーノートはRubyKaigiにしては比較的やさしい内容で個人的にもすごく楽しめたし、Rubyの世界がまた一つ広がっていくのを感じてとても良かったですね...。(しみじみ)という一方で、何度も脳内で「これKaigi on Railsにも合う内容だな!?Kaigi on Railsでも喋ってもらいたいやつだな!?!?」という考えが浮かんでました。

その後は予定の都合上、早めにご飯に行ってアイスを食べます。

会場戻って katei さんのセッションを聞こうと思っていたのだけど、なんか歯の奥に盛大にものが詰まって痛すぎてハウスに戻ったので、結局何も聞けなかった。無念。めっちゃ流血した。

その後すぐRubyの会の集まりがあったので、カフェでなんやかんやのお話をしました。誰々からコミュニティ周りのこういう話を聞いた・話をした、っていう新鮮な情報が入るのも良かったし、やっていき感が高まった。何もマネジメントしてないのに、なぜか「悩みが完全にマネージャー」と言われたのがとても面白かったです。この時間を経て、前からぼんやり思ってたことについて、もう一段階認識が固まって「やりたいな」になりつつあるので、無理がない程度にやっていければいいなと思っている。

その後はスタンプラリーをしたり、お久しぶりな人と「お久しぶり!」と話していたらあっという間に時間が過ぎてしまっていた。マーティン先生のセッションを途中(ほぼ終わりかけ)から見たけれどさっぱりだったので、後で復習したい。

あとはLTか。LTも金子さんのインパクトがすごかったですね。最初の数秒は聞き取ろうと頑張ったんですけど、途中で早すぎることに面白くなっちゃって、楽しそうな金子さんを眺めるだけの時間になりました。残り数秒で「時間が余ったので」ってさらに喋り始めた後、すぐ銅鑼が鳴ってうなだれて舞台袖にはけていく金子さんがあまりにも最高でした。今思い出しても笑ってる。

終わったあとはえもりさん、のぶさん、などなどと那覇市第一牧志公設市場へ。途中でAkiさんも来てくれたな。最近リニューアルしたみたいで、施設も綺麗だったし、カラフルなお魚がたくさんいて楽しかったです。

この時おおきさんが撮った写真が、個人的 RubyKaigi 2024 のベスト写真だと思っているので載せときますね。

その後、ハウス飲みの予定があったので帰るはずだったんだけど、この市場が私が行きたかったビアバーの近く(ハウス比)だったので、とたんに行きたくなってしまい、誘惑に負けて行ってしまったのでした。

そしたら、のぶさんもAkiさんもついてきてくれて(&他にも後から人が来てくれて)、とても賑やかな感じになりました。個人的にはmoroさんとMCUとディズニーの話でめちゃくちゃ盛り上がれたのがいい思い出です。「のぶさんはキャプテン・マーベルなんですよ〜〜」とか。今思い出してもニヤニヤしてしまう。周りはこいつら何を話してんだ?って感じだったと思うんだけれど、しおいさんのブログで「仲良しになっててよかった」と書かれてたので救われました。

あとはこの時のぶさんが「入れたいパッチがある」と言ってて実際に入れてたのが(たぶん...)Day3の and the world 冒頭で説明されてたパッチ(たぶん...自信なさげ)だったり、見せてもらったコードが(たぶん)Day3の and the world で一瞬話題に出たコードだった(ように思う...自信なさげ)だったりで、あれだ!ってなってましたね。*2こう、Rubyが身近に・リアルに感じられるのがRubyKaigiって感じ。最高。

閉店時間が割と早めだったので、まぁいい感じにハウス飲みも途中参加できるかなぁ〜と思っていたのだけど、それは甘い。そこは沖縄。ウチナータイムで「雰囲気でやってるので」と言われ、結局遅くまで居座ってしまい、帰る頃にはハウスにはもうほぼ人がいなくなっていた。多方面にごめんなさい。

Day3

and the world。昨年はちょっとカチッとしたスタイルだったので、今年はどうだろうと思っていたら、例年のworldに戻った感じでとてもよかったですね。

余談だけれど、始まる前に金子さんとmameさんが何やら喋っていて、金子さんが「それはmameさんにしか言えないわ〜〜」って笑ってたんですけど、あれはやっぱり frozen_string_literal のことだったのかな?あの件めちゃくちゃ面白かったですね。

参加者の意見を聞くというか、挙手してもらうってスタイルもRubyを身近に感じられていいですよね。他の言語のことは知らないけれど、これはRuby、RubyKaigiならではだよな〜最高だな、と改めて思いました。

これも個人的 RubyKaigi 2024 の写真の中でベスト...かもしれない...ということを思い出した。この写真を撮れなかったことを悔いていたので大変ありがたかった。

あと余談ですが、あんずちゃんがおもしろすぎました。完全にアイドルを見にきたオタクなんですよ。(でも私も一回借りた)

Day3の記憶がじゃっかん曖昧なんだけれど、たぶんものすごく疲れてましたね。それはそうだと言いたいところだけど、今回は夜遊び(?)せず、酒も飲みすぎず、例年比それなりに寝ていたはずなんだけども、やはりRubyKaigは外部刺激が強すぎる。脳みそが焼き切れました。セッションも聞いていたはずで、特にアーロンの発表はわかりやすくて楽しかったんだけど、途中で急にメモリ切れを起こしたりしてた無念。

Matzのキーノートはパフォーマンス!!!という話でしたね。話を聞いているとだいぶRubyは成熟したんだなと思う一方で、課題もまだまだあるし、今後も楽しみだなぁと改めて。何より「Namespaceが入ったらRuby4系にしようかな」という発言がめちゃくちゃ熱くて、モリスさんがすぐ後ろにいたのでその反応を間近で感じることができてめちゃくちゃエモい気持ちになりました。感極まってしばらく動けず静かにホロっとしていたモリスさんを見て泣いちゃった。今思い出しても泣いちゃう。応援してます!!!!!

アフターパーティー。えもりさんに対して「シカゴのCFP出しましょう!」とそそのかしたり、そういえば一緒に写真撮りたかったのに撮ってないな!?と思ってた人と写真撮るなどして最高に楽しかった。これまた会場で何度も目にはしていたものの、なかなか声をかけることができなかったbyrootにやっと「昨年はKaig on RailsKeynoteやってくれてありがとう!」と感謝の気持ちを伝えられたのもよかった。今度は物理で行きたいと言ってもらえたので頑張ろう。あとは、奇跡的に前職メンツで数年ぶりに集合できて、写真撮ったり最近どうっすかという話ができて楽しかった。

RubyKaigi 2024 全体をふりかえって

前回、前半はずっとソワソワしていたし、逆に(?)途中飲み倒したりしてしまっていたのだけど、今年は...というか今までで一番ちゃんとKaigiを楽しんだ気がする。セッションもイベントも人とのお話も(観光も!)、とっっっても楽しかった!!こんな場を提供してくれる運営チームには頭が上がらないし、何よりRubyとその周辺ライブラリを作って・守ってくれる人たちにも感謝しかない。そして"盛大なお祭り"になるのは、スポンサーや参加者あってのものだし、そちらも大感謝。自分は人に会いに行っているのでね。

なんだか、RubyKaigiの持つ役割・存在はあまりにも大きい、改めてそう思った数日間だったように思う。まず金子さんの発表でそう思ったし、TL上でも無限にPerserの話をしている人たちとか、無限にKernelとTCP/IPの話をしてる人たちとかを見てもそう思って。いろんな人の感想ブログを読んでもそういうのが感じられて。会期中、何度も「尊」というワードが頭をよぎりました。人が人に何か影響を与えている場面をたくさんみられる、そのきっかけになっているこの場は尊い。守りたい、この笑顔、この環境。

というとRubyKaigiの運営戻りますか!?といわれそうなんですが、そっちの未練というか亡霊は去年成仏した*3ので、コアに関わっていくことはないかなぁと思ってます。(余力もない...)まぁでも、なんか自分は自分で無限にコミュニティの話をするような人間なので、もちろんRubyコミュニティ全体を通して自分がやれることはやっていきますというお気持ちです。

しかし、参加者が各々「もっとコード書こうと思った」「あの本を読んでみよう」「もっと英語頑張ろうと思った」とか言う中で、自分は「は〜〜事務作業がんばろ」とひたすら思っていたの、なかなか意味がわからないなと思いました。でも、苦手かつ大嫌いな事務作業を頑張る気持ちにしてもらえるのって、とてもありがたいんですよ頑張ります。

最後にちょっと余談っぽいこと。これいつ言われたか忘れたんですけど、割となんでもないタイミングでMichelleに「えもりさんとぷぽさんに出会えてよかった〜。人生が楽しくなった!出会えてなかったらオーストラリアに帰ってたと思う。」と言われたのがびっくりして、そして地味に嬉しかったんですよね。私個人としては特にMichelleに対しては何かしたとかなくて、唯一あるとすれば、近くでなんか楽しそうに遊んでただけなんですよね。まじで遊んでた記憶しかない。

でもよくよく考えてみると、自分も人が楽しそうにしているのが嬉しくて、ここにいたいなぁと思うようになった人だもんな、と。そうか、他の人もそうか。と思って。だからそこで改めて思ったんですけど、「自分はRubyに対して何もできていない」っていう人がいたとして、もちろんOSS活動やったり、何かコミュニティを運営したり、発表したり、とか"具体的な何か"ができた方がよりいいってのはもちろんあるんですけど、ただそれぞれの「たのしいRuby」をやってるだけでも誰かに何かしらのいい影響を与えてるんですよねぇ、と思って最高だな、みんな優勝!!という気持ちになりました。(語彙)まずは楽しむのがおだいじ。

ということで、みんなの楽しんでいる姿を浴びに、来年も松山に行きたいと思います。

が、その前に!!Kaigi on Rails もよろしくお願いしますね!!!!!

*1:その後、たぶんこういう表現の方が伝わると思う、と教えてもらいました。If I drink AWAMORI I will not remember the rest of the night. 勉強になるありがたい。

*2:後述: そういえば しおいさんのブログにも書かれていたのでたぶん合ってるな!?となった

*3:こたつさんのブログ内の表現が好きでお借りしました