いわゆる退職エントリです。(遅)
ということで最終出社キメてきました🙏フォトブックが特に嬉しすぎる😂😂😂色紙、前チームメンバーのメッセージが適当すぎて、ほんとそういうところやぞ!!!(満面の笑み)というお気持ち😂😂😂 pic.twitter.com/NOStaZmV1c
— ぷぽ (@pupupopo88) 2019年10月18日
高円寺のとあるIT企業に総合職で入社、気づけば7年7ヶ月と在籍していました。この業界からすると、長く務めた方かなと思います。 まともに自己PRもできず、文系未経験だったのにも関わらず、エンジニアとしてここまで成長させてもらったことは大変感謝しています。
社内向けエントリ(?)をがっつり書いたので「もういいか」とも思ってたのですが、ここ最近の某社のエントリに若干触発されてしまいました。あと、周りに「まだですか?」と煽られる。(人のせい)
社内向けのでもここまで辛辣には書けなかったな🙄
— ぷぽ (@pupupopo88) 2019年10月31日
すごい勇気…。でもそれだけ真剣にサービスのことを考えて、会社を変えようと頑張ってきた人なんだろう。お気持ちはわかる。 https://t.co/gIx2gA8MRy
どんなことしてたの?
新人研修でRubyに出会い、エンジニア楽しそうだなということで配属希望を出し、開発に配属してもらって最初の2年間は...
といろいろ書いていたら長くなったので、このスライドとか
このエントリを見れば(ラジオを聞けば)だいたいわかるので割愛します。 pupupopo88.hatenablog.com
ざっくりまとめるとこんな感じでした。
- BtoBtoC向け開発チーム|2年
- 総務(庶務/採用/研修)|2年
- C向け開発チーム|3年
- 某プラットフォーム開発PJ|3ヶ月
開発は運用保守メインでしたが、インフラからフロントエンドまで幅広くやってました。 AWSやらピュアRubyやらRailsやらVueやらHTMLやらCSSやら、JavaやPythonもちょっとやりましたね。あとはプロダクトの責任者とかも。そのうち職務経歴書的なのを公開して随時アップデートしていきたいお気持ち。
なんで辞めたの
ポジティブな面
まず純粋に、違うことにチャレンジしてみたくなったというのがあります。昔は長く勤めることが良いことだと思っていたのですが、だんだん考え方が変わってきて、むしろ「一社しか知らないってどうなんだろう...」*1、「このまま会社への依存度を高めてこの先生きのこれるだろうか?」と思うようになっていきました。給料アップも見込めなかったし。何より、前々から広く浅くみたいなところが気になっていて、「そろそろ一つ軸を持ちたいな」「Ruby/Railsをがっつりやってみたい」というのもありました。要するに「Rubyistとしてもっと成長したいぞ!」という感じです。あとはスタートアップで会社を整えていくみたいなところもやってみたかったし、創業社長がいる会社で働いてみたかったというのもありました。
ネガティブな面
大雑把にまとめてしまうと会社の方向性についていけなくなったからだと思います。元々、経営自体に不満はありつつ、とはいえ「どこにでもあるような話」だとも思っていたし、それなりに会社に残る理由もありました。しかし、ここ数年でその理由がだんだん薄くなってきて、ついに決断に至ったという形です。今気づいたけど、さっきのスライドの後ろの方見ればなんとなくお察しできそうな感じ...ですが、いくつか具体的な話。
好きな人たちが辞めていく
毎年新卒を少人数入れ、研修をほぼ社内でまかなっていたからか、先輩後輩のつながりも厚く、良い関係性の人たちが非常に多かったように思います。上の世代の人、役職が上の人でも気さくな方が多くて、上下関係なくフラットな風土がとても好きでした。割と自由度も高い社風で、居心地がいいからかあまり転職する人もおらず、採用活動ではそれを売りにしていたくらいです。ただここ数年、自分の好きだった人、尊敬する人、辞めないだろうと思っていた人たちまで次々に転職するようになり、自分も腹をくくらないとなぁという気持ちになっていきました。
昭和的マインドの強まり
元々、「いい意味でゆるく、フラットで、社員を大切にする会社」「大企業っぽいよさと中小っぽいよさが、いい感じに混じりあった会社」*2だと思っていたのですが、ここ最近その良さが失われつつあるように思います。働き方改革だとか、個人の趣味嗜好や特性を生かして働く〜だとか、マイクロマネジメントはNGだとか、従業員満足度が〜みたいなことが声高らかに言われ始めた昨今、むしろその流れに逆行するような事案が多く見受けられるようになりました。悪い意味で大企業っぽくなってきた感。(今年のTokyuRubyKaigiで私の発表を聞いた方は、なんとなくお察しできるかな、と思います)
ただ、現場ではよい風土が残っているというか、「もっといい感じにしていこう!」という思考や取り組みがあるので、会社全体がというよりは、「経営の考え方」と「現場の考え方」の差が広がり、ぶつかることが多くなってきた、という表現の方が正しいと思います。何か意見を言ったり変えたいと取り組むと、敵対とみなされて建設的にぶつかり合えないのは本当につらい。あと、最後の最後で折られるのはしんどい。*3
仕事内容への不満
最近新しい事業を始め、そちらに注力していこうといった流れがあるのですが、個人的にはあまりやりたいと思えるものではありませんでした。*4何より、なし崩し的に新規案件が本格始動、組織上の問題がいくつも出てきて社員がボロボロになるという状況は、なかなか耐え難いものがありました。
たとえ好きなRuby/Railsのプロダクトでも、一緒に働いている人たちが良い人たちでも、意義がわからないものを毎日遅くまで、土日も...というのは個人的にしんどかったです。 しばらくこの状況が続くことが予想できたのと、顧客に対するフラストレーションも強まり*5、頑張り続けるのは難しいと感じました。あと、一つ前に所属していたチームが人、仕事と共に好きだったので、なんの説明もなく事実上解散させられたことは今でもモヤモヤしています。主力サービスでユーザー数も多いはずなのに...とても心配。
でもやっぱりいい会社
と、好き放題言ったのですが、総じてよい会社だったと思ってますし、非常に感謝をしています。経営についても、なんだかんだ「簡単にテコ入れできない」構造上の問題も大きいと思っています。経営者も人ですから向き不向きだってある。業界や現場や人を全て把握しろというのも無理がある。社員を無条件に信頼しろというのも厳しい。好きでやってるんじゃないなら尚更。TGIFとかそれらしいこともやってみたり、結果はどうであれなんとかしようというのも感じられます。何ですかね...。経営も現場も会社をもっと良くしたいというのは同じのはずなのに、なんとなく敵対構造になっているのは本当にもったいない。もっと信頼しあって、協力して、一緒に走っていけたら素敵なんだけど、と言うのは簡単。
悪い方向だけでなく、私が入社した前後くらいからアジャイル文脈が浸透し始めたりと、いい意味でもかなり変わりました。開発以外にもアジャイル文脈が通じたり、プラクティス取り入れてたり、非エンジニアでもGit/GitHubが使える人がちらほらいる会社はそうないと思います。社内講演とか勉強会も盛んだった時期で、いろんなマインドを注入してもらって、非常にいい時期に入社できたと思っています。一社目大事!ってのはよく言われるけれど、本当に良い一社目だったと思う。もはや、別の道を歩んでいたらどうなっていたか、考えるだけでも恐ろしい...。
先ほど昭和な〜とか文句言ってましたが、むしろ入社時は誰よりもTHE昭和マインドの社員だったと思います。(平成生まれのくせに)自分の考え方や価値観も非常に変わって、エンジニアとしてだけでなく、人間としても成長できたことはこの上ない財産です。実際、「いい意味でかなり変わったね」とか、「自分が関わった人の中で一番成長したと思う」とか言ってもらったりもしました。ありがたい。精神死にかけたり某トラウマ出来事も、今では人間として成長する為に必要なことだったなと思ってます。(棒)
そして何より、Rubyに出会えたのもこの会社に入ったからです。対外的な活動も沢山できたし、いろんな人と繋がれたし、自分自身のことも多少認められるようになった。毎週のようにご飯行ったり旅行できる仲間と出会えたのも、この会社に入ったから。辞める時、「これからもよろしく」とか「また一緒に働きたい」と挨拶した人が何人いることか。(((配属・上司ガチャにもよりますが)))現場の人たちや風土は総じて良いです。良すぎてなかなか転職に踏み切れなかったくらい。よく上司とそりが合わなくて〜みたいな話がありますが、こと開発においては(私は)苦労することがなかったです。
フォトブックが嬉しすぎる(しつこい)
— ぷぽ (@pupupopo88) 2019年10月18日
は〜〜〜まじ前チーム最高すぎたな〜〜〜〜〜何度でも言う。最高。社内向けエントリ(?)にも書いたけど、生まれ変わってもまた一緒に仕事したい。案件はあれだったけど、最後のプロジェクトの人たちも最高だった。またなんか一緒にやりたい。切実に。
若い人やいい感じの人がマネジメント層になってきたり、執行役員に信頼と実績のある開発出の人が入ったりと、希望もたくさんあります。人は選びますが、全然人に勧められる会社ではありますし、数年後めっちゃ良くなってる可能性もあると思ってます。これまでも変わってきたし、これからも変わると思います。実は気になってるけどどうだろ?って人はぜひご相談ください(笑)信頼できる人を紹介します。
心残りは?
社内エントリには「ない!」と書いたのですが、そういえば、自社APIのSDK(Gem)開発が凍結してしまったことは残念に思っています。 前チームの長期目標として持っていたのですが、前述の通り突然解散させられてしまい…。何より、第三者が使っていたGem名をわざわざ譲ってもらったという経緯があったので、大変申し訳ないことをしたなと思っています。誰か引き継いでくれるといいけどな…。今の感じだと無理だろうな。
次なにしてるの
もうツイートしてしまいましたが、11月から株式会社オクトでバックエンドエンジニアとして働いています。
ということでご報告が遅くなりましたが、今月からこちらに勤めてます😹😹😹 pic.twitter.com/tLZg4767io
— ぷぽ (@pupupopo88) 2019年11月6日
しばらく経ったら入社エントリでも書こうかなと思ってます。が、年末のふりかえりと一緒にしちゃうかな〜〜。できれば分けたい。
とりあえずこんな会社です。
いろんな職種の人10人以上でメイド喫茶行って、にゃんにゃんして、なんかやばい会社に入ってしまったなと思ってます。(褒めてる)今日のランチは、ネコ耳着けて「にゃんにゃん🐱」したり、「萌え萌えきゅーん🤗」したり、チェキ撮ってもらったり、オムライスにぷぽさん描いてもらったり、歌とダンスに合わせてコールしたりと、大変楽しく過ごしました😊😊😊(仕事に戻るのはつらかった😇) pic.twitter.com/KgrZ7vcpn9
— ぷぽ (@pupupopo88) 2019年11月6日
お決まりの
今まで晒したことなかったんですが、エンジニア文化らしいので例のリスト載っけてみます。
余談
初めての転職活動だったのでそれもまとめたい。つらい。つらいならやらなきゃいいんだけど。残してると後々自分が嬉しいので頑張りたい。